月別アーカイブ: 2013年9月

新しい考えに古い技術を融合させる

先日、近所の「松合食品」に行ってきました。

ここは、創業188年を迎えた味噌、しょうゆ
屋さんです。

私が小さい頃の記憶では、とにかく味噌としょうゆの
臭い、汚い工場で作っている会社という記憶
しかありません。

汚い、歴史のある会社は衰退の一途をたどると
思いきや、30年ほどたったいまでは
従業員を倍増させ、毎月テレビの取材をされるほどの
企業に変身していました。

理由はいくつもあると思いますが、大きく分けて
2つがあげられます。

まず1つ目は、常に新しいものを取り入れて
昔からの技術と融合させて商品開発をしている
ということ。

具体的には、卵かけ御飯用のしょうゆ、だし醤油
など、ほかのしょうゆやさんもやっていますが
独自の製造方法(昔の方法)で作っているということ。

また、「しょうゆソフト」という、醤油風味の
ソフトクリームを販売しています。
(コクがあって、おいしかったです。ネーミングも
お客さんの常識では想像ができないもので
興味をそそられます。)

考え方は新しいんですが、作り方は古い。
これが随所に見られました。

2つ目は、フロントエンドとアップセル、バックエンド
の考え方がしっかりしていること。

具体的には、まずツアーで来たお客さんや朝市などの
イベントに来たお客さんに向けて
「味噌つめ放題」
を行います。

ここはとにかくお客さんに「得をした」と
感じてもらい、味も確認してもらった上で
醤油や味噌などの主力商品をついでに買ってもらう。

遠くで購入できない人に向けては、定期購入と
言う形で、毎月課金されるようにする。

味噌つめ放題以外での割引はいっさいしないところも
この味噌つめ放題のお得さを強調しています。
(実際、スーパーなどで販売するときも
必ず定価で販売されています。)

味噌つめ放題で「得をした」と思うお客さんは
「ついで買い」をしてくれる可能性も高いです。

つめ放題は見た目もインパクトがありますし
テレビも取り上げやすいようです。

テレビを見たお客が、つめ放題をして
「得をした」と感じて、そして味を気に入り
リピートしたり、他の商品を買う。

上手く顧客の感情と、テレビ局の感情を
使っているなと思いました。

朝市でドライテストをする

今度の日曜日、わが町宇城市不知火町松合で

「まっちゃ朝市」

が行われます。
(「まっちゃ」とは松合「まつあい」がなまって
できた呼び名です。)

結構にぎわっている朝市なんですが
その中でも、朝市を活用できている店と
そうでない店があることに気づきました。

活用できている店は、お味噌屋さんです。
味噌のつめ放題を行って、とにかくお得感を
出しています。
(お祭り感というか、消費者の「得したい」
という感情をうまく刺激した売り方です。)

お客さんを横並びにして「競争させて」
つめ放題を行っています。

たくさんの味噌を何に使うかは重要ではなく
とにかく「得した」という印象を与えて
イベントを盛り上げています。

「得をした」という感情を持った人たちは
スーパーでもそこの商品を買うようです。
(あんなに得させてもらって申し訳ないと
思う人も結構いるようです。ここら辺は
田舎ならではという感じでしょうか。)

お味噌屋さんの戦略はかなりうまくいっていて
私が子供の頃よりも数十倍の企業規模になっています。

今では、朝市だけではなく、普段でも観光バスが
立ち寄る場所になっています。

・・・

逆に生かしきれていない店は

「自分の商売に関係ないものを売っている」
「自分の店の名前を出さずに売っている」

ところです。
せっかく安くていい品を販売しているのですが
肝心な宣伝ができていません。

多くの人が集まり、数ヶ月に1度はテレビの取材
が入る朝市は、宣伝効果があります。
特にテレビに取材されたら、その日から
電話がかかってくるようになります。

ですが、宣伝していません。
そして、自分の商売と関係ないものを販売しています。

例えば「お米屋さんが、炊きたてのおにぎりを売る」
「農家の人が、とれたての野菜を売る」

他にもありますが、せっかくの機会なんで

【テストの場】

として活用するのもいいと思います。

販売してみて、お客さんの反応を得る、
売れるかどうかのテストの場として朝市を活用してみてはいかがでしょうか?

取引先をうまく使う方法

「ビジネスなんだからしっかりしろ」
「お金もらっているんだろう」

ビジネスを行っていると、取引先や
宅配業者など、自分の思うサービスを
してくれずにイライラすることがあります。

まあ、都会であれば「業者を代える」ことで
解決することも多いですが、田舎では
代わりの業者を探すのが難しい事が多いです。

・・・

地元の郵便局での話。
私が住んでいる所では、他の宅配便よりも
郵便局の方が近くて、使い勝手がいいのですが
なかなかのポンコツぶりで、手際が悪く
郵便局のサービスを理解していない
局員しかいない残念な郵便局です。

他の業者を使うと時間もかかりますし、
なんとかしないと、こちらの時間だけとられて
無駄が多くなってしまうと悩んでいました。

そこで、私が使うサービスだけは
しっかり使えるように、局員の人に
やり方を教えることにしました。

私は郵便局の業務は素人なんでわかりませんが
代引きの手数料は振替口座を使うと1件につき
400円安くなる事、
(私が調べるまで、普通口座に送金という形を
とられていたので、500円以上無駄に払っていました)
同じ場所に送るときは同一送り先割引があることなど
ネットで調べた内容を教えて、一番いいと思われる
サービスを提供してもらうようにしました。

「そんな事までしなくちゃいけないのか?」

と最初は思いましたが、他の業者を探すよりも
既存の業者を教育した方が後々便利になるんです。
時間も短縮できるようになります。

その教育のおかげかわかりませんが
私の依頼に対して素早く対応してくれるように
なりました。

田舎で暮らすと、コミュニティの中で仕事を
することも多くなります。
他の地域の業者を使うと、時間もかかりますし
コミュニティの中での関係が悪くなる可能性があります。
(ここらへんが、田舎の良さであり嫌なところですが。)

上手に教育して、自分に協力的な取引先を
作りましょう。